菜原のポケモン記録

菜原(@nahara_poke)がポケモンの構築記事、単体記事、その他雑記などを書いています。リンクはフリーです。

物理受けモロバレルの考察と対策

 

菜原です。

今回はS6、S7で活躍したモロバレルの考察(実際の動かし方、KP上位に対しての有利不利など)を書き残したいと思います。

モロバレルミミッキュキノガッサに圧倒的に強く、高い耐久性能からの再生力によるサイクル性能、胞子による誤魔化し性能などが魅力として挙げられます。

その一方で独特な動きが必要なポケモンでもあるので、どんな感じの役割を持てるのか、どのように動かせば良いのかなど書いていきたいと思います。

一方、モロバレルに殺意を持ってる方も割と見るので、モロバレル使いはどのような行動を嫌がるのか伝えられたらなと思います。

 

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青色も欲しくなってきた←

 

目次

 

1.性格&努力値考察

 

種族値:114-85-70-85-80-35

性格:ずぶといorのんき(最遅推奨)

努力値案1:236-0-252-0-20-0

努力値案2:252-0-252-0-4-0

努力値案3(ずぶとい):236-0-252-4-12-4

努力値案4(ずぶとい):252-0-252-0-0-4

 

今回は物理受けの紹介のため、性格はずぶといかのんきとなります。以下に各特性のメリットとデメリットを列挙します。

 

ずぶといについて

イカサマのダメージを最小にする

・同族のメガヤドランカビゴンと同速になり、S4を振ればほぼ上を取れる。

トリックルーム下で最遅50属より遅いポケモンに抜かされる

 

のんきについて(最遅を想定)

イカサマのダメージがずぶといより3ほど増加する

・A無振りナットレイから受けるジャイロボールのダメージが28〜34→19〜24に低下させることができる

トリックルーム展開への対応に強くなる

 

…と挙げてみましたが正直どっちでもいいですw個人的にはイカサマを喰らうよりもナットレイ泥仕合をすることの方が多いのでのんき派ではありますが…。

努力値は案1がh236振りにすることで再生力の効率が最大になり、ミミッキュ剣舞ゴーストZを確定耐え、ギルガルドのゴーストZ確定耐えする最もメジャーな振り方です。とはいえH252にした方が物理はやや固いですし、HBにぶっぱする振り方をする方も見られます。また、ずぶといの場合はヤドランに対して確実に先制したい場合、Sに4振るのもありかもしれません。

 

2.持ち物考察

 上から載ってる方がオススメの持ち物です。

 

 

・くろいヘドロ

悩んだらこれ。何度も受け出すことが多いので常に一定量回復できるヘドロは相性が良い。たべのこしも同様の効果だが、トリックされることも多いのでたべのこしは厳禁。バンギラスと組み合わせることも多いのですなあらしのダメージのごまかしにも。

 

・半分回復実

ゴーストZ型のミミッキュ、ゴーストZギルガルドへの受け出しが安定するようになる。発動せずに倒されてしまうことも多々あるのがネック。

 

 

ゴツゴツメット

 

物理受けなので当然こちらもあり。ガルーラへの役割を持たせたいなら。

 

 

きあいのタスキ

一見相性は悪そうだが、胞子の存在のおかげで強引に積みポケモンを止めたり、苦手なポケモンに対してヤンキー居座り(マンダは非推奨だが)ができるようになる。再生力でHP満タンに戻せるのも良い。

 

・オボンのみ

こちらでも眠らせる関係上ゴーストZミミッキュの安定性を得られる他、2耐え出来ない技を誤魔化す意味でも使えるが上2つよりは優先度は低い。

 

 

・だっしゅつボタン

ほろゲンと合わせて。但し、モロバレル本来の役割で使うのが難しくなりがちなので注意。

 

3.技考察

確定技、出来れば欲しい準確定技(ここまでがテンプレ構成)、構築の役割によって入れる選択技の3つに分けて考察します。どの技にも言えますがPP勝負になることが割と多いポケモンなのでPPは最大まで上げましょう。

[確定技]

・きのこのほうし

きのこポケモンと言ったらこの技。この技を外すのはあり得ないでしょう。大事なのは思考停止してうたない反面、最速起きを考慮したり、エレキフィールドを貼られていようがうつことも考えるヤンキー行動の両面の見極め。詳細は後述。

[準確定技]

クリアスモッグ

こちらもほぼ必須な技。ミミッキュの能力値リセットや起点回避だけでなく、単純に毒の打点としても使う場面が多々ある。

ギガドレイン

役割対象であるカプ・レヒレ、メガギャラドスなどの遂行に必要な技。ギガドレインの回復で誤魔化したり、無いと結構困る技。

イカサマ

ギルガルドメガメタグロスへの遂行、その他攻撃の高いポケモンへの打点となる。

[選択技]

・めざめるパワー炎

威力は低いが、これがあるとナットレイに対して強く出ることができ、サイクルパで重くなりがちなカミツルギも比較的安定して見ることができるようになる。(剣舞からのノーマルZとかは無理)ハッサムは相手の育て方次第では半分も削れないので、イカサマの方がまだ見れる。 

光合成

モロバレルの対面性能向上やのろいミミッキュへの対応が安定するようになる。とはいえ、回復は再生力頼みでも間に合うことが多く、のろいミミッキュも再生力と2体目を上手く使って処理できるので優先度は低め。

・どくどく

必中で撃てる。胞子を受けようとするポケモンを誘う(レヒレには無効だが)ことやそもそも警戒されないためポリ2など高耐久ポケモンに刺さりやすい。とはいえ、毒にした相手には胞子が効かなくなるので使うタイミングは難しい。 

ヘドロばくだん

安定した毒の打点であるが、元々素の火力が低い上に相手を毒状態にしてしまうと胞子眠れさせなくなるため相性は悪そう。(使ったことないので分かりません…)

 

4.役割関係考察

KPが高いポケモンを中心に有利(後出しからほぼ処理できる)、やや有利(対面有利&型によっては後出し可or後出しから流せる)、互角(型次第)、やや不利(対面不利だがなんとか眠らせはできる)、圧倒的に不利(どうしようもない)に分けて紹介します。

・有利

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ジャローダだけ悩んだが、リフストからのめざ炎は耐えるのでこの位置。コケコのブレバは非考慮。

・やや有利

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ランドギャラのヒコウZ、ドリュのツノドリル連打は非考慮。使用率の高い身代わり持ちは考慮。

・互角

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型次第ではありますが、後出しから眠らせられることは多いです。

・やや不利

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この欄に入れた各々の理由はありますが、強引に眠らせるプレイングをすることも多いです(ヒートロトムに関してはボルチェン読みで強引に受けることは出来るので一応この位置)

・不利 

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同じ括りにはなっていますが、相手の後出しから何もできないグライオンフシギバナ(宿り木胞子読みでこっちが後出しすることもありますが)、防塵ジャラランガは天敵中の天敵です。

 

5.動かし方考察

 

代表的な相手を例に自分なりの動かし方をまとめてみました。但し、あくまで現環境での話なので参考程度に。

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・後投げ

大抵の場合剣の舞に合わせての後投げとなる。いくらミミッキュに強いとはいえ、2舞されると流石にきつくなるのでミミッキュのガン起点になりそうなポケモンはさっさと入れ替えよう。

剣舞に対して後出しした場合は胞子→クリアスモッグで化けの皮を剥がしつつ、ランクを元に戻す。その後は起きた後の剣舞を警戒しつつ、胞子、クリアスモッグイカサマを上手く使い分けて処理する。寝ている時でも胞子を撃っていくのも割と重要。(相手が油断して入れ替えたら交代先にも胞子が刺さることも)

ゴーストZを受けた場合は体力が心もとないので余裕があれば入れ替えた方がいい。

・初手

モロバレル入りに初手で出てくるミミッキュは大抵呪い型なのでいきなり胞子を撃つのは非推奨。ギガドレかイカサマで削りつつZ技を警戒しながら、適度に再生力を生かして他の回復技持ちのポケモンと入れ替え合っていれば処理できる。光合成があれば挑発持ちでなければカモれる。

 

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フィールドで眠らせることはできないが基本的に有利。後続で浮いてるリザードンボーマンダに入れ替えてくることが多いので相手の手持ち次第ではヤンキー胞子撃ちもあり。瞑想はクリアスモッグで対応できる。とはいえ、めざパで弱点を突かれることもあり、何回も悠長な行動はしないよう気をつけたい。

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テクニ型ポイヒ型のどちらでもpp上げをサボらなければ負けることはほぼない。テクニ型はクリアスモッグ2発で倒せる。

胞子はもちろん効かないが相手も入れ変えたい対面であるので胞子を撃ってアドを取りに行く行動も重要。

 

…ここは長くなりそうなので気が向いたらまた更新します

 

6.相性の良いポケモン

ヒードランf:id:naharahiziri:20180420144118p:plain

通称バレルドラン。S6、S7とも自分もモロバレルの相方として採用していた。モロバレルの苦手な火や飛行にエスパーを受け、ヒードランの苦手な水、格闘、中火力の地面ポケを受ける。モロバレルが胞子を使う関係上、どくまもよりはチョッキやアタッカー型を推奨する。2匹だと地震持ちマンダやバシャに薄いのでその辺りをケアしたい。(クレセリアなど)

バンギラスf:id:naharahiziri:20180420141207p:plain

 

通称バンギバレル。こちらもモロバレルとかなり相性が良く、攻撃的サイクルから受けループのどちらでも見られる。ドランと異なり火は無効にできないが、バンギラスがマンダに強いのが非常に評価点が高い。一方バシャに加え、カミツルギが重くなりがちなので、バンギラスに追い打ちを入れてゲンガー対策を厚めにする代わり、モロバレルイカサマをめざ炎にするのも一案である。

・ヤドランf:id:naharahiziri:20180420145559p:plain

 

ヤドランも火(特にバシャ)やマンダに強く、再生力ループが出来、非常に強固な壁が出来上がる。一方、どくどくをよく持つヒードランが重く、火力不足になりがち。全く関係ない話だが、ヤドランを相手にする時あっという間にメガ進化してくる方が多くなんかもったいない気がする。

・水妖勢f:id:naharahiziri:20180419125544j:plainf:id:naharahiziri:20180419130040j:plainf:id:naharahiziri:20180420142201p:plain

 

ヒードランバンギラスに合わせて入ることが多い。s6、s7ではマリルリを採用している。バシャ受けが主な仕事。カプレヒレは上位構築で時々見かけるが、フィールドで胞子が使えなくなるので個人的にはあまり上手く使えた試しがないです…。

 

7.対策 

鈍足なので上から弱点を突いて殴る。

 

…もちろんそれが出来ればベストですが、胞子など後出しが難しい中それをするのはもちろん難しいので、モロバレル使いとして厄介なことは採用率の低い身代わり(→積み技)持ちです。こっちから殴りに行くことより、モロバレルを誘うor対面した時に起点にされることですね。

特に刺さりやすいのはやや有利欄にいる身代わりルカリオ、身代わり+剣舞ガブリアス、身代わり+Z持ちランドロス、やや不利欄のゲッコウガ、ポリ系も胞子を撃たざるおえない場面が多いので身代わりされると苦しいですね。

ギルガルドイカサマ連発で流せるので身代わり持ちはむしろ楽ですね。

以上になりますが、ここで紹介したからと言って自分が困るので積極的に採用するのはやめましょう←

モロバレル自体使用率52位程度ですしそこまでメタらなくても良いです!←

 

8.総括

考察は以上になります。ここまで読んでくれた方はありがとうございました。モロバレルは使い方さえ慣れれば現環境ではとても強いポケモンなので、もっと流行って欲しいですね。(相手にするのは面倒ですが。。。)