菜原です。5シーズンぶりの記事になります。
竜王戦は最後のシーズンだけ真面目にやり、最終日までは二けた順位で争っていましたが、最終日に大爆死してしまったので構築記事は挙げてませんでした。
今回は冠環境のS18の構築記事になります。
今期の最終盤までは軸自体には感触があったものの、取り巻きのポケモンに迷走したり、あまりにも追加効果を引きすぎてヘラってしまい最終日まで4桁順位を彷徨っていました。ただ、最終日は何とか運も収束し、レート2000ちょうどである180位で終えることができたのでまあ良かったと思います。
今回はちょっと変わった天然ピクシーを軸にしたサイクル積み寄りのサイクル構築です。使ってて楽しかったので、良ければ参考にしてみてください。(ハピナスはあまりにも使いにくすぎて序盤で諦めました)
構築名はピクシーが見たことないような能力値のポケモンを作っているような感覚がしたのでこう名付けました。
目次
使用構築
構築の経緯
ランクマ序盤は今まで使っていたハピナス、ヤドラン、モロバレル(ハピヤドバレル)の並びを使用したが、その時に5桁の相手が使用していたピクシーが瞑想を積んでからサンダーにバトンタッチをしてきて無事にフルボッコにされてしまった。食らった当初は本当に強いのか半信半疑ではあったが、このピクシーにアッキのみを持たせ使用方法を考察したところ以下のような役割から軸にできるだけの強力な型になると考えた。(当たった相手はアッキのみ持ちではなかった)
①天然ピクシー本来の役割である積みアタッカーを抑える
・剣舞竜舞勢
・瞑想勢
アッキのみを持たせることで珠以外のランドロスには後出しで対応可能
②天然ピクシーが崩された時の最後っ屁&アッキのみの有効活用
例えば珠持ちエースバーンのダイマは当然受けきれないが、崩されかけるギリギリのターンで後攻バトンを決めて、アッキのみの効果と瞑想の積み効果を受け継いだ状態で後続に繋ぐことができるのが強力。
<オラオラ! 💦(BCD1↑)
↓
(BCD1↑)<オイッス <は?
③かいでんぱサンダーへの解答
身代わりの無い瞑想勢は相手のサンダーが「かいでんぱ」を持ってるだけで簡単に止まってしまう。しかし、CダウンはしてもDアップは残っている。つまり、物理の積みアタッカーへ能力を引き継げば、格好の起点が目の前にいる状態で特殊方面が要塞と化している積みアタッカーが生まれる。
< オラオラ! 💦 (C6↓D6↑)
↓
or<ナンカ タノシソウダナ (C6↓D6↑) <あの()
以上の役割を持たせたうえで取り巻きを考えた。まず、単純に瞑想したサンダーが弱いわけがないので状態異常耐性を持たせた身代わりHCサンダーを採用。さらに対電気枠で③の役割に合致するガブリアス…を採用したが、終盤にエースバーンがパーティ全体で重くなったのでランドロスに変更した。さらに、ピクシーとの補完が良く、瞑想バトンも有用で汎用的なサンダー受けであるポリゴン2を採用し、以上の4体から3体を選ぶのが基本選出となった。
残りは基本選出で辛い補完枠になるが、まずウオノラゴンの一環が半端ないのと水タイプの受けを入れるとどうしてもサンダーに薄くなる点、またポリゴン2の突破手段がピクシーしかないのが気になったので貯水ガマゲロゲを採用した。さらにここまで、ブリザポスとアーゴヨン、ウツロカグヤの組み合わせが重く、黒い霧持ちドヒドイデ入りの受け構築へは無力であるため、これらとそこそこ戦えそうで受けに対して技範囲で攻める命の珠メタグロスを採用した。
ポケモン紹介
実際の並び順はランドロスからですが、ピクシーだけ先に紹介して、残りを実際の並び順で紹介していきます。
ピクシー@アッキのみ
性格:ずぶとい
特性:てんねん
実数値(努力値):202(252)-×-135(236)-115(0)-100(0)-82(12)
⇒HP:月の光の回復量のため偶数
S: S4振りポリゴン2意識
B:残り
技構成:ムーンフォース/めいそう/バトンタッチ/つきのひかり
ハピナスに代わり構築の軸となったピンク玉。役割については構築の経緯で散々話したので割愛。ポリ2はなるべく瞑想の起点にしたい(どうみても初手ダイマ型のは注意)ので、調整のS12振りは非常に重要です。バトンタッチのところは本来炎技が入ることが基本だが、相手は勝手に警戒するし、天候を変えたい以外の要素でほしい場面はそこまでなかった。
バトンするなら、コスモパワーで良いのではと思われるかもしれないが、瞑想でないと相手の瞑想勢や回復技持ち積みアタッカーを崩せず、本来の積みアタッカーを抑えるというピクシー本来の大きく損なわれてしまうので、バトンを全面に押す構築でなければアッキ瞑想の方が優位性が高いと考えている。
使用感としては、構築の経緯で話したムーブを的確に決めたときは非常に強力ではあるが、相手によってはバトンせずにピクシーで居座っていれば勝てていたり、かいでんぱサンダーと出会うものの肝心のランドロスが選出できていなかったりと、強力ではあるが使い方がかなり難しいなと感じました。とはいえ、本来の天然で積みアタッカーを止めるのも当然優秀で、周りの取り巻きもまだまだ開拓の余地があると思うので、もっと増えて良い型だと思いました。
ランドロス@オボンのみ
性格:わんぱく
特性:いかく
実数値(努力値):195(244)-165(0)-159(236)-×-73(0)-115(28)
S:+1でウツロイド抜き
呪いで2回でオボンが発動しなかったせいで負けたのでHPは偶数のほうが良かったかも
技構成:じしん/そらをとぶ/がんせきふうじ/つるぎのまい
バトン先相性〇:かいでんぱサンダーを起点にする動きが強力
実は構築記事を書いてない時期に常にパーティにいたHB剣舞ランドロス。エースバーンを安定して受けつつもエース運用もできるハイブリットさがお気に入りです。構築記事を書いてて思いましたが、さすがに火力が足りない試合も散見したので意地ベースのHB調整でもよかったかなと思います。
構築の経緯通り、ピクシーと合わせてかいでんぱサンダーへの回答になるので基本選出で行くときは、サンダー入りに対してはなるべくセットで出すよう心掛けました。(できない試合も結構あるけど)
ポリゴン2@しんかのきせき
性格:おだやか
特性:ダウンロード
実数値(努力値):191(244)-×-62(0)-125(0)-161(252)-82(12)
S:同族意識
HD:残り(サンダー意識)
技構成:れいとうビーム/ほうでんorみがわりorアイアンテール/たまごうみ
※ほうでん、アイアンテール採用時は生意気のアナライズ個体を使用してました。
バトン先相性△:相性そのものはいいが、火力が低くする場面は少なかった。(ピクシーで十分な場合が多い)TOD目的の場合もある。
汎用的なサンダー受けとゴーストの一環削除で採用しましたが、サンダーに対しては本当に受けるだけでした。かいでんぱ弱保が流行っていたのでれいビを採用しているのに放電を撃ち続ける謎の光景が最終日の深夜に頻発しました。受けとしては優秀なのですが、最終日は別のサンダー受けのほうが良かった説はあります。
技は書いてある通り、カグヤレヒレ意識の放電、カバラグ展開を好きにさせず、瞑想バトン後強力な身代わり、ウツロイドミミッキュ意識のアイアンテール。どれも欲しくて無限に技を変えていました()ただ、上位帯ではウツロイドを全く見なかったので結果的に放電身代わりの組み合わせでよかったかなと思います。
サンダー@するどいくちばし
性格:ひかえめ
特性:せいでんき
実数値(努力値):197(252)-×-111(44)-176(116)-113(20)-130(76)
S:遅いサンダーと+1で準速ドラパルト抜き
C:HBナットレイを残飯2回込み暴風2発
残り耐久+DL調整しながらBに振る
技構成:ほうでん/ぼうふう/みがわり/はねやすめ
バトン先相性◎:瞑想サンダーはえぐい。ピクシーが崩れそうな場面でバトンすることが多い。
相変わらずの環境の覇者。今回はダイマアタッカーとバトン後を意識したHCの身代わり持ち嘴サンダーを採用してみました。ナットレイが重いので熱風もめちゃくちゃ欲しいのですが、同様に身代わりがないと重くなるステロあくび展開やバトン後を考えると身代わりに軍配が上がりました。ただし、調整をすることで、これでも十分ナットレイに相当有利なサンダーにはなったかと思います。Sに関してはサンダーミラーで同速対決がやたらと頻発してしまったので、もう少し上げておくべきだった感はあります。
使用感としては初手に出してラグラージをカモったり、やはり普段積むことができないはずの瞑想後のサンダーで暴れるのが楽しかったです。最悪かいでんぱで下げられても相手を削ってTODに持ち込むムーブも結構しました。
ガマゲロゲ@たべのこし
性格:しんちょう
特性:ちょすい
実数値(努力値):209(228)-115(0)-99(28)-×-139(252)-94(0)
HP:16n+1
D:特化
B:余り
技構成:じしん/みがわり⇒ステルスロック/どくどく/まもる
バトン先相性〇:相手を詰めることができるルートも取れ悪くない。かいでんぱ後にバトンして勝利した試合もあった。
パーティに入ると見た目偏差値が大幅に下がることで有名な(?)カエル。
ウオノラゴン受けは当然として、ピクシーが出せないときのポリゴン2の処理やサンダーのダイマ枯らし、また毒自体がパーティとの相性も良く本来の目的以外でも選出することが割とありました。
技は、熱湯が基本ですがアーゴヨン、ウツロイド、ジバコイルあたりへの打点と瞑想レヒレへの最低限通る技が欲しかったのでじしんを採用しました。
構築には非常に合っているポケモンで活躍しましたが、やはり上位帯では貯水であることが直ぐばれるので最初からいきなり択が発生することや、肝心なところで毒を外すことが多かったのがつらかったです。
メタグロス@いのちのたま
性格:いじっぱり
特性:クリアボディ
実数値(努力値):159(28)-205(252)-151(4)-×-114(28)-114(188)
・参考元(無断リンクです。問題があれば削除します><)
参考元からS-1、D+1
技構成:バレットパンチ/しねんのずつき/かみなりパンチ/アームハンマー
バトン先相性×:一度もやったことはないが、Cは上がっても意味ないし、基本物理弱点を食らうので相性はよくない。
ウツロカグヤ、受け構築、ブリザポスとほんのりアーゴヨン、ゴリランダーにあらがえる枠です。求めている役割にあってそうなポケモンを探した結果、上記記事を参考にさせていただきました。火力と技範囲が非常に優秀ですが、耐久を大きく削ってる分環境初期によくいた弱保グロスよりかなり柔らかいので注意です。
使用感としては、技範囲の広さが優秀で多くのテッカグヤを出落ちさせたのが爽快でした。さらに高火力の先生技持ちなのも優秀でHPが減った後も温存し、最後の締めやウツロイドのストッパー、使わなくても壁として使うことを心掛けました。ただ、珠バレットパンチだとヒヒダルマに対して不利な乱数一発なのが惜しいところです。
また、受け構築に対しても圧倒的圧力を放ちますが受けルと当たる回数が少なすぎて使い方に慣れてないせいで唯一当たった1回は普通に負けましたw
メタグロスは今やめっきり数を減らしましたが、このタイプのグロスは受け志向が多い自分からすると厄介極まりないので流行っては欲しくないですね…w
選出関係
選出方法
きれいに整えようとしてますが、役割対象いないのにグロス出したりもするので結局は気分で決まってます()
・基本選出
から3体
相手によってはピクシーを選出しないことも結構あるし、気分で決まってます←
・ウオノラゴン入りor毒主軸
@2
ヒードラン入りとか露骨にピクシーが出しにくいときは毒主軸になりがち
・初手ダイマミミノラゴン
@1
・受け構築orブリザポス入り
@2
最終日選出率
1位 ピクシー
2位 ランドロス
3位 サンダー
4位 ガマゲロゲ
5位 ポリゴン2
6位 メタグロス
基本選出に入っているはずなのに、終盤ポリゴン2が信用できなくなっていたのでガマゲロゲのほうが出すことが多かったですw
※選出率は体感です
結果&感想
今シーズンはこんだけ運が悪かったら仕方ないな…みたいな試合が数戦に一度発生してずっとヘラっていましたw(運負けツイートの量がひどい)ただ構築の軸そのものには手ごたえはあったので、構築の練度を高めることに意識した結果、なんとか最終日の仕事帰りでは2300位くらいからスタートしてレート2000まで上げることができました。せっかく1日に有給をとったのに、構築記事を書く気起きないような成績を残すのは駄目だろうと言い聞かせて頑張りましたw
来月は流石に2か月連続1日に有給は取りづらいのと、積みゲーも残ってるのであまりやらないかもしれませんが、いい構築案が浮かべばやりたいと思います。