菜原です。構築記事はS18以来となってしまいました()
禁伝環境があまりにも嫌いすぎて結果もやる気も伴っていない状態が続いていましたが、新しく始まった禁伝2体環境では禁伝同士で補完が組めるため、露骨にパーティの相性差が出る竜王戦環境よりは楽しんで対戦することができました。(でも冠ルールやらせてください…)
個人的に新環境はテンプレートな構築が少ない分、自力で構築を組む自分にとって結果を出しやすいと思っているだけに、最終日に休暇をとったり構築の完成度や練度を上げていった結果、自己最高(82位)を大幅に上回る13位に入ることができました。
さて、今回の構築ですが巷ではメタモンで崩壊すると言われている黒バドザシアンを使ってみました。自分にしては珍しく、対面構築とサイクルのハイブリッドみたいな構築で、色々と偉い要素が重なった構築になったと思います。正直、構築バレしてたらかなり弱いと思うのでレンタルは開放しますが、自分は来月以降は違う禁伝を使っていると思いますw
構築名は
・黒バドとザシアンどちらを重く見るか、選出するか
・対面かサイクル選出か
みたいな感じで構築に二つの選択肢が並んでいる感じがしたので、「二者択一黒バドザシアン」としました。
目次
使用構築
構築の経緯
黒バドザシアンの組み合わせは黒バドが誘う悪タイプやノーマルタイプがザシアンに不利をとるポケモンが多いがゆえに、補完が良く強力な組み合わせといわれています。
一方で、相手のメタモンで崩壊するのが弱いと言われています。しかし2体環境で戦ううえで、禁伝1体選出もパワーが落ちるわけではないと感じ、むしろ片方だけ選出すれば相手のメタモンを腐らせることもできるのでは?と思い、黒バドザシアンを軸にしました。
禁伝枠の黒バドレックスは、一段階S上昇した相手や流行っていたすいすいガマゲロゲに強く、トリックで相手を縛ったり、最低限のメタモン耐性のあるスカーフ型で採用。ザシアンは、相手の耐久型やネクロズマランドロスに抗えるじゃれつく切り剣舞インファ+こおりのキバで採用しました。
一般枠はダイマエースとしてはバドレックス意識の不意打ちとダイアタックで相手のS上昇阻止を意識した珠エースバーン、ザシアン、ネクロズマ対策またはクッションとしてヌオーを採用。対面寄りの動きをしたいときにイベルタル以外の構築に初手投げしてステロ撒きとして使えそうな襷ランドロス、ヌオーと合わせて受け寄りのサイクルを形成できてサンダーなどの初手ダイマをけん制できるハピナスを採用して構築が完成しました。
勿論、この並びはすんなり決まったわけではなく、詳しい構築の遷移も書いたのですが長くなってしまった上に分かりづらくなってしまったので、一番下におまけで置いておきたいと思います。
構築コンセプト
①対策の難しいザシアン黒バドを両方の対策を強要させ、相手の選出に対応した選出を行いやすくし、試合展開を読みやすくする。
②対面とサイクルの両方の選出ができ、相手に応じて戦法を変えることができる。
③メタモンは基本禁伝1選出で対応。
ポケモン紹介
実際の並び順で紹介します。今回は上段と下段で青色と赤色で綺麗に分かれてて並びのポイントも高いと思います←
黒馬バドレックス@こだわりスカーフ
性格:ひかえめ
特性:じんばいったい
実数値(努力値):191(108)-81(A1個体)-124(188)-227(172)-121(4)-173(20)※推奨
⇒191(108)-81(A1個体)-124(188)-225(156)-100(0)-175(36)※最終日深夜に変更
調整元:無断リンクです。問題があれば削除いたします。スカーフ黒バドミラー意識で最終日夜にS2上げましたが再戦したときに普通に負けました()
sanya-poke.hatenablog.com技構成:アストラルビット/ワイドフォース/リーフストーム/トリック
スカーフをまいた黒バドレックスです。竜王戦では使ったことがないので今期使うのが初めてでした。
竜舞やダイジェットした中速帯のポケモンや構築で必ず出されるすいすいガマゲロゲを上からリーフストームでボコることができて使用感が良かったです。(雨降らす前のダイストリームなら耐えるので後出しも可)後はスカーフをまいているおかげでメタモンとも最悪同速勝負ができるので、裏にエースバーンを置けばハピナスを選出せずとも臆せず出せたのは偉かったです。
技の範囲はこれで完結してると思いますが、唯一エスパー技はハピナスの兼ね合いとダイマ後を考えワイドフォースにしましたが、正直ダイマ以外でほとんど撃ってないのでいっそ未来予知にしても面白かったかもしれません。
黒バドは択ゲーモンスターとよく言われますが、スカーフ型に関しては別の構築記事でも見ましたが全く別物のポケモンって感じでした。
ザシアン@くちたけん
性格:ようき
特性:ふとうのけん
実数値(努力値):195(220)-210(148)-136(4)-×-137(12)-202(124)
S:130族抜き←のつもりが抜き抜きでした()
A:無振り黒バドレックス確定1発
H:余り
BD:一応のDL調整
技構成:きょじゅうざん/インファイト/こおりのキバ/つるぎのまい
禁伝界の王。逆張り大好きマンなので、黒バド同様に今月が使うのが初めてでした。最初はカイオーガ意識のHD振りで使っていましたが、火力も微妙でザシアンミラーでも負けてとあまり使用感が良くなかったのですが、ネクロズマ入りに出せてハピナスを入れてから重くなったランドロスに刺さるこおりのキバを入れた構成に変更したところパーティ内での役割が明確になって使いやすくなりました。
イベルタルの明確な対策はザシアンしかいないので、イベルタル入りの倒し方が途中わからなくなっていましたが、終盤はとにかくSを上げさせないでザシアンと対面させることを意識して立ち回るようにしてからは勝率もよくなりました。
ヌオー@たべのこし
性格:わんぱく
特性:てんねん
実数値(努力値):202(252)-105(0)-150(252)-×-86(4)-55(0)
HB特化
技構成:じしん/あくび/まもる/じこさいせい
テンプレ構成の残飯ヌオー。残飯が余っているのであればこの構成がヌオーとして圧倒的に強いと思います。(というか残飯を最優先させるべきまである)
構築の遷移でも触れましたが、とにかくザシアンやネクロズマを受ける→あくびで相手のほかのポケモンを見る→黒バドザシアンやエスバを有利対面で合わせる流れが強すぎました。また、相手が残り2体の時はヌオーに何もできないポケモンが残っていると強力な詰め筋にもなりました。
メタモン入りにザシアンを投げる時はほぼ確定選出です。
ハピナス@ばんのうがさ(NN:しゃちょう)
性格:ずぶとい
特性:しぜんかいふく
実数値(努力値):335(36)-×-68(252)-95(0)-183(220)-75(0)
HB:臆病C252振り黒バドのサイコショックを超低乱2発(3.12%)
HD:臆病眼鏡カイオーガの潮吹き確定3発
技構成:トライアタック/シャドーボール/めいそう/たまごうみ
構築の最後に入った相棒枠のハピナス。相棒だからとはいえ、メインに据えない限りは忖度はしないので最初はポリ2の代わりにラッキーと考えていたが、ヌオーラッキーザシアンで考えると、ヌオーにしかダイマが切れず非常に窮屈になると思ったので、ハピナスにしました。
選出機会はかなり少なかったですが、出した試合は瞑想カイオーガに対して急所に被弾せずTOD勝ちを3回する相棒らしさあふれる自覚を見せたり、選出画面でもサンダーの初手ダイマに圧をかけたり、崩しのポケモンの選出を強要させたりと相手の動きを見ててもいるだけで活躍しているなと感じました。
ランドロス@きあいのタスキ
性格:ようき
特性:いかく
実数値(努力値):165(0)-197(252)-111(4)-112(0)-100(0)-157(252)
岩封で確実にオーガの上をとりたいので最速ASぶっぱ。
技構成:じしん/がんせきふうじ/くさむすび/ステルスロック
対面選出をした際に初手投げしやすいステロ要員。(イベルタル入りはきつい)
このパーティはとにかくカイオーガを初手投げされるケースが非常に多く、いかくで相手の型を判定してからじしんで削るか岩石でSを下げるかを選び、相手の手持ちによってカイオーガを削るかステロを撒くかでゲームメイクできるのが非常に強かったです。また、構築の中でもホウオウに露骨に強いのはランドロスのみなのでホウオウ入りには必ず選出しました。(初手ホウオウランド対面聖炎やけどを許してはいけない)
技に関しては襷といえば自爆が基本ですが、自爆を撃つタイミングが意外と難しいのと、ヌオーを崩せる手段を増やしたかったので草結びを採用しました。確定数が変わらないので陽気で使っていましたが、意外とヌオー以外に撃つ場面が多く、特殊耐久で得した場面もなかった気がするので無邪気採用でも良かったかもしれないです。
エースバーン@いのちのたま
性格:ようき
特性:リベロ
実数値(努力値):155(0)-168(252)-95(0)-×-96(4)-188(252)
ASぶっぱDL対策で余りはD
技構成:かえんボール/とびひざげり/ギガインパクト/ふいうち
構築のMVP。黒バドザシアンの裏に隠れて選出率1位のエースストライカー。いつもは彼をメタる側ですが、今回は仲間として戦ってもらいました。今の環境では禁伝への対策を重点的に行わなければならないが故にマークが甘く通りの良い試合が多かったです。(自分も対策はかなり甘めでした。)
個人的に特筆したい点はダイマエースの中でもダイジェットに依存しない構成なのもあり、ダイマしてもしなくても強い点です。最も多かった選出であるランド→黒バド→エスバの流れでは「ランド黒バドで相手のダイマを倒して残りをエースバーンで貫く」が基本的な流れですが、エースバーンがダイマがなくても戦えるので黒バドでも困ったらすぐダイマを切れたのが良かったです。地味にラス1のイバンミミッキュ相手にギガインパクトでゴーストダイブを透かすことで対面勝ちできるのも偉いポイントでした。
素早さを準速エスバ抜きに落としたザシアン等を倒したく陽気にしましたが、メタモンにエースバーンをコピーされた際に、ヌオーでとびひざ→ダイアタックを残飯込みで確定耐えするという思わぬ副産物がありました。
技はイベルタルなどにSを上げさせないためのダイアタック媒体のギガインパクトと、黒バドコピー対策のふいうちは必須なので黒バドザシアン構築で使うなら、これで完結してる感があります。
選出関係
選出方法
今回は対禁伝によって選出方法は大体決まってました。(もちろん周りのポケモンや再戦では変えたりします)
禁伝1体選出75%、2体選出25%くらいですかね。禁伝0選出は構築が定まって以降は0回です。
VS
or,
VS
VS入り
絶対選出から@2
VS
oror
これ以外は試合回数が少なすぎて定まっていません。
選出率
1位エースバーン
2位バドレックス
3位ザシアン
4位ランドロス
5位ヌオー
6位ハピナス
エースバーンの選出率はかなり高く、2位~5位はほぼ僅差(多分間違えてそう)。ハピナスの選出率は滅茶苦茶低いです(1割も行ってなさそう)
※選出率は体感です
結果&感想
TN:ルエラ
13位 レート2084
今までの最高記録である82位(S8)を大きく更新することができてとても嬉しいです。久々に真面目に構築からプレイングまでを練った結果が出せたと思います。そして相棒枠に拘っているわけではないですが、また最高順位をハピナスを入れて達成できたのも良いですね。
来月は年度末なのであまり時間がとれないかもしれませんが、新作のパワプロが発売する前のもう1シーズンは上位を目指したいなーと思っています。(禁伝7か月の真ん中くらいで発売してくれてありがとう…w)
おまけ
ここからはおまけで、今回の構築がどのような経緯を経て完成したかを書きました。
本当は構築の経緯のところに載せるつもりで書いたのですが、改めて読んだら分かりにくいし、長いしで一番下に置くことにしましたw
読みたい方だけ読んでもらえればなと思います。
構築の遷移
構築がどのような考えで変化していったのか、綴っていきたいと思います。
どんなパーティだったか後日技の画面も追記するかも。
黒バドザシアンVer.1
@スカーフ@剣(意地HD身代わり搭載)
@残飯@輝石(控えめDL)
@タスキ@眼鏡
コンセプト
①竜王戦後期で主流となった、ザシアン+ヌオー構築を元に自分なりにアレンジ。
②徹底的なメタモン対策
・襷エスバで禁伝どちらもコピー対応
・水ロトムもザシアンコピーされたら眼鏡ボルチェン⇒こっちのザシアン抜きのスカーフ黒バドのアスビで処理+コピー黒バドはダイマしてダイアークで処理。
・ヌオーはザシアンコピー対応
・ポリ2は黒バドに対応してさらにDLでアップ
③HD身代わりザシアンで初手オーガ対面ダイマ枯らしor耐えて攻撃。
⓸ポリ2は控えめC特化でダイマエースと黒バド受けを兼任。
反省点
①メタモン対策が偉いだけで、禁伝1体選出で良いし、構築のパワーを落としすぎた。
②ザシアンオーガ対面身代わりしようがダイアタックで身代わりが破壊される。
③襷エースバーンの役割が行方不明。ダイマさせたい。
⓸相手のエースバーンと、サンダーの初手ダイマが重い。
黒バドザシアンVer.2
@スカーフ@剣(意地HD身代わり搭載)
@残飯@輝石(生意気HD)
@襷@珠
コンセプト&変更点
①水ロトム⇒襷ランドロス。初手出しされやすいオーガに2回行動でき、ステロで襷潰し、ホウオウ対策など。見た目だけエスバにも強い。ランド@2(黒バドorザシアンorエスバ)で対面的動きが鮮明に。
②ポリ2をHD型に変更。相手のサンダーに滅茶苦茶初手ダイマされてたのを逆にかもれるようになった。
③エースバーンを襷⇒命の珠に変更。不意打ち完備で黒バドコピーのケアもしつつダイマエース運用が可に。また、ヌオーの欠伸を合わせることでエースバーンや禁伝をいい対面で合わせることができるようになり、強力な勝ち筋が生まれた。
反省点
①イベルタル、ゼルネアスなどザシアンの選出が必須の相手に対し、日食ネクロズマがいるとザシアンが何もできなくなり、勝率が低くなっていた。
②ポリ2がHDに寄せたことで火力が低くなり、ここまで耐久に寄せるならオーガも受けてほしいと感じた。
黒バドザシアンVer.3(完成形)
@スカーフ(サイコショック⇒ワイドフォース)@剣(陽気HAS剣舞)
@残飯@万能傘(図太いHBD)
@襷@珠
変更点
①ザシアンをHAS剣舞、インファ氷の牙採用に変更。剣舞インファでネクロズマに圧力をかけれるようになり、コスパダイナ等の耐久型にも対応し、後述のハピナスを投入したことで重くなったランドロスにも対抗できるよう氷の牙を採用した。
②カイオーガの一環とサンダーの初手ダイマを抑制したく、ラッキーにしようと思ったがダイマできないのが辛そうだったので好きなポケモンでもあるハピナスを採用。コピられた黒バドも止めてほしかったので黒バドの技をサイコショックからワイドフォースへ変更。